試験法

ポリウレタンフォームの燃焼性を簡便な方法で把握できませんか?

ライターやマッチの火でフォーム片をあぶることにより、MVSSやUL規格の燃焼性の程度を杷握できる場合があるかもしれませんが、MVSSやUL規格の難燃対応品の比較やそれぞれの規格への適習については必ずしも把握できないものと考えられます。 これは、ライターなどの火で比較する場合、高カロリー熱源 (ガスバーナー) を用いた UL規格試験とは、必ずしも同一の燃焼傾向を示すとは限らないからです。

また、燃焼性といっても、着火性、発煙性、発熱量、速度などいくつかの評価特性があり、それぞれを簡便な方法で的確に評価する手法はないというのが現状です。火災初期の可燃物の燃焼性状を把握することは、火災安全設計上重要なことであります。

ウレタンマットの燃焼は、着火直後における溶融と同時に気化して燃焼する部分の燃焼挙動に分類されます。少量の直方体ポリウレタンフォーム試料を用いて溶融半径の拡大速度、残渣拡大速度、酸素消費法による発熱速度データなどから求めるウレタンマットの発熱速度の簡易予測モデル法が提案されている例があります。

図28 モデルと実測値の比較

Q&A

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