火災における現象

火災時に起こるフラッシュオーバーとはどのような現象ですか? 軟質ポリウレタンフォームでの火災の場合にも起こるのですか?

フラッシュオーバーとは、火災によって発生した熱が建物内に蓄積され、天井、側壁、家具などの可燃物が加熱され、燃焼しやすい状態になり、部屋全体が一度に燃え出し、急速に燃焼拡大する現象です。(参照)

室内の家具などの可燃物が燃焼しやすければ、火災が早期に拡大してフラッシュオーバ一現象が起きやすくなるので、内装材料を含めた壁や天井などの可燃物の燃焼性状もフラッシュオーバーに大きく影響します。

ポリウレタンフォームについても指定可燃物に該当するため、一般可燃物と同様に、火災が拡大した場合にはフラッシュオーバーが発生します。下の写真は実大スケールの試験の例です。フラッシュオーバー(FO)が発生すると発熱速度が急激に上昇します。FO を境にCO2濃度が急上昇するとともに、CO 濃度も増加します。さらに煙発生量が増加します。

図5 ISO9705 ルームコーナーテストでのフラッシュオーバー現象

フラッシュオーバー現象写真

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