火災事故例

軟質ポリウレタンフォームではどのような火災事故が多いのですか。又海外の事故例を紹介して 下さい。

2007年度の消防白書によると住宅の出火原因としては、放火、コンロ、たばこの順となっています。たばこなどの小火源での火の不始末によりソファー、マットレス, 枕、シートなどに火が付いて、これらの身の回り品が"火種"となり火災に繋がる例があります。

又、住宅以外の建築物には、建物の内装に装飾用及び防音材料(特に公共建築物に)として軟質フォームが使用されるケースがあります。(参照)内装工事中に、これらの内装材に溶断・溶接などの火花が軟質フォームに付着して火災を発生する場合もあります。

海外の火災事故例として、室内の装飾用軟質フォームに花火の火の粉が付着して重大火災に至った例があります。着火源も しくは発火源などの火源に軟質ポリウレタンフォームを近づけないようにして下さい。

表に海外の火災事故例を示します。

表3 火災事故例 (海外)
発生年月 場所 火災概要 被害状況
『死者数』
2009年1月 バンコク
タイ
ナイトクラブ内において、新年の祝賀で発した花火の火が内装材に着火 60名死者
212名負傷者
2009年1月 Fujian
中国
ラテン系バーにおいて、客が発した花火の火が、天井の装飾用ポリウレタンフォームに着火 17名死者
22名負傷者
2008年9月 深セン市
中国
深センのナイトクラブで花火ショー「室内花火の夜」を見ていたが、花火の火が建物に燃え移った。 43名死者
88名負傷者

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