試験法

防火材料用燃焼性試験法でのJIS A1321 とISO5660 の違いは何ですか。

日本の建築基準法が1998 年に改正されたことに伴い、防火材料の評価法が従来の表面燃焼試験法(JIS A1321)から発熱性試験法(ISO 5660)が採用され、2000 年6月その評価法が性能評価法に変更になっています。

その理由として、建築材料の燃焼性を特性化するうえで発熱性特性がキーポイントとなり、内装材料の発熱性は室内火災の拡大進展に影響する重要な火災特性となるからです。両者のテスト法は、加熱法とその評価法において大きく違います。

表面燃焼試験法は、発熱性、発煙性、そして残炎性を評価する方法です。表面燃焼性試験法は、防火材料及び難燃性としての十分な特性を評価しない点がある。一方、発熱コーンカロリーメーター法は、世界標準の材料の燃焼性状評価試験方法です。酸素消費法によって発熱速度や総発熱量を求めています。これは燃焼によって生ずる発熱量は、物質の種類によらずほぼ一定の数値(酸素1kg 当たり13.1MJ》になることを利用したものです。

着火した場合はその発熱速度や煙濃度、CO、CO₂ 発生量の経時的変化や総発熱量など燃焼に関わる様々な工学的データが得られます。

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