防火活動

火災事故を防ぐために、注意しなければいけないことは何ですか。

ポリウレタンフォーム火災事故の主な原因は、ポリウレタンフォームの施工後に行われる溶接溶断工事によるものです。新築工事の場合は、現場責任者による工程管理の不徹底と溶接作業者のポリウレタンフォームの燃焼性に対する理解が不十分なためです。また、改修解体工事の場合は、建物のポリウレタンフォームの施工状態が把握できないまま、溶接溶断工事が行われるためです。

溶接溶断作業者に対しては、溶接作業資格を管理する厚生労働省から資格試験や安全講習テキストでウレタン防災対策を講ずるように促していますが、まだまだ徹底されてないようです。
参照1参照2

日本ウレタン工業協会は、工事現場の責任者、作業者向けに「ポリウレタン現場施工「火災を防ごう!」」(参照3)を発行し、過去の事故例を参考とした危険予知シート形式にて注意喚起を行っています。

火災事故を防ぐためには、先ずは、現場監督者が安全確認を指示する必要があります。次にウレタンフォームが施工してあるとわかった場合は、不燃シートで覆うかまたはスパッタや火花があたる部分から少なくとも1メートル以上のフォームを取り除いて、監督者立ち会いのもとに注意深く溶接溶断作業を行う必要があります。

参照1:基安安発0727第1号(平成30年7月27日)建設現場における火災による労働災害防止について
参照2:消防予第487号(平成30年7月27日)新築の工事中の建築物の防火対策に係る注意喚起等について
参照3:日本ウレタン工業協会発行 ポリウレタン現場施工「火災を防ごう!」

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