ポリウレタンのリサイクル

Polyurethane ポリウレタン

原油の約80%は燃料として使用され直接エネルギーとして消費されています。残りはプラスチック、その他の原料として使用され消費されます。
プラスチック中のポリウレタンは、種々の用途で活用され、不要となった廃棄物はその後、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルにより有効利用され、最終的にはエネルギーリサイクルでエネルギーとして活用されています。

ポリウレタンのリサイクルのコンセプト

ポリウレタンのリサイクルは、かなり以前から工業的に実施されています。例えば、不要になった自動車のシートなどは粉砕、再成形し、シートクッションやカーペットの裏打ち材などに再利用されています。又、断熱材は化学分解により、元の原料に戻して再利用されています。

ポリウレタンのリサイクル技術

マテリアルリサイクル MATERIAL RECYCLE

ポリウレタンをそのまま再生加工するリサイクル方法です。ポリウレタンを粉砕し、必要に応じて接着剤を塗布して熱プレス成形などにより、比較的容易に再生加工することができます。

マテリアルリサイクル

ケミカルリサイクル  CHEMICAL RECYCLE

ポリウレタンを化学分解や熱分解などで元の原料として回収するリサイクル方法です。粉砕したポリウレタンを分解剤と加熱することにより、元の原料に戻すことができます。 ガス化することにより、化学原料に戻すことができます。また、高炉還元剤としてコークスの代わりに使用することもできます。

ケミカルリサイクル

サーマルリサイクル THERMAL RECYCLE

ポリウレタンなどプラスチックの最終的なリサイクル方法としてエネルギーに変換するやり方です。例えば、不要になったポリウレタンを火力発電所のコークスなどの補助燃料として、直接燃焼させてエネルギーを回収する方法です。燃焼時のポリウレタンの発熱量は、約7,000Kcal/kgと汎用のプラスチックの約9,000Kcal/kgと比べて高くなく、燃料として使用されている石炭に近い数値です。窒素含有率も絹、羊毛などの天然物と比較しても少なく、適正な設備・条件で燃焼すれば有毒ガスの発生は、天然物より少ないくらいです。

サーマルリサイクル

もっと知りたいポリウレタン

ページのトップ