まえがき

Polyurethane ポリウレタン

ポリウレタンは基本的には2種類の主原料を混合/反応させることによって生成されるポリマー(プラスチック)であり、配合処方および成形方法を変えることにより、フォームクッション、断熱フォーム、エラストマ−、塗料、接着剤、合成皮革(人工皮革)、弾性繊維など幅広く使われています。

具体的な用途としては、

  • 自動車のシート、寝具、家具などのクッション材
  • 電気冷蔵庫、自動販売機、ショーケース、コンテナ船などの断熱材
  • 建築分野における、断熱パネル、防水材、シーリング材、床材など
  • スポーツ分野における舗装材(テニスコートなど)、ゴルフボ−ル、スキー、ラケットなど
  • その他 衣類、靴、鞄など

が日常よく目にふれるものです。

このほか、輸送関係、土木建築、生活用品、産業機器、医療、IT分野など、現代の社会のありとあらゆる分野に亘って使用されています。このようにポリウレタンは我々の生活になくてはならないものです。

例えば、自動車に一般に使われている軽量のシートクッションを他の材料に置き換えた場合、自動車は、はるかに重くなります。そのため燃料効率が悪化し、二酸化炭素の総排出量が増加してしまい、地球温暖化防止や省資源化の推進という時代の要請に逆行する結果となります。

同様に、建築分野に断熱性能が優れた硬質フォームを使用することにより、夏の冷房時あるいは冬の暖房時の断熱効果が高まります。
それにより省エネルギー化が進み、二酸化炭素の排出量が削減され、地球温暖化防止に貢献しております。

このようにポリウレタンは、地球環境の保全に貢献できる、なくてはならない樹脂として我々の生活に役立っております。更にポリウレタンのリサイクル技術も確立されており、皆様に安心してお使い頂ける製品です。

なお、「ウレタン」は一般的に「ポリウレタン」の通称として広く使われており、当業界でウレタンといえばポリウレタンのことを指します。
一方、低分子化合物の一つであるであるカルバミン酸エチル(化学式:H2NCOOC2H5)の別称も『ウレタン』となっており、まれに混同される方がいらっしゃいますが、これは高分子であるポリウレタンとは全く別の物質です。

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