低反発弾性フォームとは

低反発弾性フォームにはどのような特徴があるのですか?

低反発弾性フォームは軟質ポリウレタンフォームの1種なので、要求に応じて適切な物性や性能が広い範囲で発揮できます。ポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、整泡剤、着色剤、その他 配合剤の組み合わせ、混合割合、製造条件等を選択する事により、いろいろの用途に必要な性能が提供できます。すなわち、軽くて、衝撃吸収性、制振性、体圧分散性、吸音性、断熱性能等が良く、着色自由度が広い等の特長が発揮され、また、枕、敷布団、マットレス、椅子類等のクッション に使用すると、頭、首、腰、尻等の体の形や動きにフィットしながら、低反発フォームの形状が変化して体圧が局部に集中せずに分散するので、最近では快適・健康クッションとして使用されます。


復元性
軟質ポリウレタンフォームは圧縮したのちに外力を除くと瞬時に復元しますが、低反発弾性フォームの場合、ゆっくりと元の状態に戻る性質があります。しかし、復元スピードはフォームの種類により大きく変化するので御注意下さい。

復元性
復元性

感温性
低反発弾性フォームは温度が高くなると柔らかくなり、低くなると硬さが高くなる性質がありますが、これを感温性と言っております。低反発弾性フォームは一般フォームよりもこの性質が顕著に表れますが、感温性は通常時の硬さや圧縮後の戻り速度の大小の違いによっても差が生じるので御注意下さい。また、温度変化により硬さ等の物性変化があり、また、裁断加工時などでは10℃以下になるとフォームが才断機によっては切れにくくなる事が有りますので、できるだけ10℃以上での加工をお勧めします。

感温性(例)
感温性

衝撃吸収性
低反発弾性フォーム上にゴルフボールを落下させるとゴルフボールの跳ね上がりは一般フォームや高弾性フォームよりもかなり小さくなります。なお、低反発弾性フォームに鉄球を直接落下させた場合の衝撃吸収性についての実験例を次に示します。

衝撃吸収性(例)
「衝撃吸収実験」(数値が小さいほど衝撃吸収力が大きいことを示しています)
*固定面に何も置かない状態で、150mm の高さから200g の鉄を落下させると2000G 以上の衝撃力があります。


低反発弾性フォーム
低反発弾性フォーム

通常のウレタンフォーム
通常のウレタンフォーム

実験の説明
200gの鉄球を150mmの高さからフォーム表面に直接落下させたときの衝撃吸収性能を示したものです。通常の軟質ポリウレタンフォームの衝撃加速度が38.8Gに対し低反発弾性フォームは27.3Gで、リバウンドの回数も通常の軟質ポリウレタンフォームが3回に対し低反発弾性フォームは0回です。衝撃を瞬時に吸収し、リバウンドも起こしません。


体圧分散性
低反発弾性フォームは衝撃吸収性に優れ、一定荷重時のフォームの応力が荷重部分で分散され、局部的な圧力がかからないという性能をもっているので、圧縮荷重が緩和され、血流阻害や床擦れ防止に効果を発揮し、介護商品関係への展開等が進められています。次に、低反発弾性フォーム及び一般フォームに寝た時の体圧分散性(圧力分布)を示します。

体圧分散性(例1)
体圧分散性

体圧分散性(例2)

【試験条件】
【試験条件】
サンプルサイズ : 50×400×400 mm
被験者 : 身長168cm 体重65kg 室温 15℃
測定条件 : 椅子に座り、踵、膝、腰が90度になるような姿勢で5分間測定

結果

低反発弾性フォーム
低反発弾性フォーム 密度 80kg/m3

軟質ウレタンフォーム(一般品)
軟質ウレタンフォーム(一般品)密度 16kg/m3

Q&A

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