低反発弾性フォームとは

低反発弾性フォームとはどのような組成のものを言うのですか?

低反発弾性フォームは一般的なポリウレタンフォームと同様に、ポリオールとポリイソシアネートを主成分として発泡剤、整泡剤、触媒等を撹拌混合して発泡しますが、必要に応じて着色剤や難燃剤等の添加剤が使われる事もあります。低反発弾性フォームの原料としてはポリオールの構造等に特徴があり、圧縮後にゆっくりとした復元性を持ち、エネルギー吸収性能を高めるために粘弾性的にポリウレタン樹脂組成を変性しています。衝撃吸収材としてシリコンやポリプロピレンを原料にした低反発素材等が知られていますが、低反発弾性フォームと言われる素材はポリウレタン樹脂を組成とした連通気泡の発泡体が一般的に呼ばれています。一般にゴムやプラスチックに多量の油類を添加すると反発力が抑えられるので、この種の固体又は発泡体が制振材、衝撃吸収材として機器、靴底などに使用されているようです。しかしこれらは座席、寝具用のクッション用としては、硬すぎる、低反発性やゆっくり復元する性能が不足する、重い、さらに添加剤浸出による汚染や臭いがする等の欠点を生じることがあるので実用化はされていません。このように、油類添加によると言うより、主としてポリウレタンの分子設計によって低反発性能を発揮するフォームとは大きく異なります。従って、座席、寝具用途の「低反発弾性フォーム」は「低反発弾性軟質ポリウレタンフォーム」の略称と思って頂いてほぼ間違い有りませんが、詳しくは製品品質表示でご確認ください。

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