軟質ポリウレタンフォームの耐久性について

軟質ポリウレタンフォームは、長期間使っていると「ヘタリ」を生じますか?

軟質ポリウレタンフォームに荷重をかけた時、厚みや硬さが減じる現象を「ヘタリ」といい、この大小は一般にはJIS K 6400-4の圧縮残留ひずみ・繰返し圧縮残留ひずみと言う試験方法で測定します。ヘタリが小さいことは「圧縮残留ひずみ」が小さく、復元しやすいことを意味しています。繊維綿や金属ばねに比し 軟質ポリウレタンフォームは低密度の(重さが軽い)割にはヘタリが小さいことが特長ですが、実際に使用する条件は非常に異なりますので、「何年使うと何%の厚みの減少がある」とは一概には言えません。しかし、一般には重い荷重が長期にかかるほど、また荷重に対してフォーム密度が低いほど、ヘタリが大きくなります。長期にわたり大きな圧縮荷重がかかる場合には相応のヘタリの少ない良質の軟質ポリウレタンフォームを、品質管理の行き届いたウレタンフォーム工業会会員会社からお求め下さい。また、JIS K 6401(耐荷重用軟質ポリウレタンフォームの製品規格)ではヘタリにくさをクラス分け(X・V・S・A・L)で分類できるようにしています。このクラス分けは軟質ポリウレタンフォームのヘタリ性を区別できる尺度となりますのでご活用下さい。

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