燃焼特性

軟質ポリウレタンフォームが燃焼し、ガスや煙を吸ったとき、人体への影響と処置はどのようにすればよいのですか?

軟質ポリウレタンフォームが燃焼して発生したガスや煙を吸った時、始めに喉を刺激します。多量に吸うと頭痛を起こし一酸化炭素中毒のような現象の運動知覚思考障害を起こすものと考えられます。ガスや煙を吸った時の処置は、先ず新鮮な空気を吸い、安静にすることです。症状が重い場合は、速やかに医師の処置を受けてください。

火災時に人体に影響を与える有害性ガスがどうようにして発生して、それが人体にどのような条件で曝露されるのかなど、火災によっては発生したガスを人体が吸引した際の障害発生のメカニズムについては、明らかにされていない部分が多く残されています。

表22 一酸化炭素中毒

中毒症状は一酸化炭素の吸入濃度,曝露時間,呼吸の状態,循環血液量,血中ヘモグロビン量などによって左右されるが,原則的には血中のCO-Hb濃度に依存し,10%以上になると自覚症状が出現し,致死濃度は60~70%とされています。

CO-Hb濃度 臨床症状
~10% なし
10~20% 前頭部頭重感,皮膚血管の拡張
20~30% 頭痛(拍動性),倦怠感
30~40% 激しい頭痛,嘔気,嘔吐,脱力感,視力障害
40~50% 同上,呼吸促迫,頻脈
50~60% 昏睡,痙攣,Cheyne-Stokes呼吸,時に死亡
60~70% 同上,呼吸微弱
70%~ 呼吸停止,循環虚脱,死亡

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