燃焼特性
硬質ウレタンフォームの燃焼速度は他材料に比べて速いですか。
材料の燃え易さの判断基準は、材料が燃焼する時の質量減少から燃焼速度を測定する方法が一般的でした。現在では材料が燃焼する時に発生する発熱量で判断するようになってきました。そこで両方のデータの比較文献を表に示します。
この結果では、質量減少や発熱量(表2.の燃焼速度g/s.cm2、及び発熱速度W/cm2 )の点で硬質ウレタンフォームは燃焼速度が他材料に比べて速い方ではありません。
一方で、発泡プラスチックスは表面積が大きい、断熱性能が良くて熱を拡散させない、などの理由で、かなり容易に燃えるという一般的性質を持っています。ウレタンフォームも着火すると炎が急速に広がるおそれがありますので、裸のフォームに関しては、着火防止と消火対策の十分な対応が必要です。
参考文献:
1) 斉藤文春、吉田正志 建築研究所年報131-133(昭和57年度)
2) G.E.Hartzell, Toxicology, 115, 7-23 (1996)