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軟質ウレタンフォームの耐久性について −変色性、耐薬品性、耐熱性、ヘタリなど−
     
  軟質ウレタンフォームは、太陽光線で変色しても性能は変わりませんか?
 

軟質ウレタンフォームの表面が変色していると判断できるまでの時間は、夏の直射日光下で数時間、直射日光の入らない倉庫等では数週間から数ヶ月、また暗い所で梱包された状態では1年以上というように、太陽光線の影響によって著しく違ってきます。なお蛍光灯によっても変色は起こります。
この太陽光線による変色は、ウレタンフォーム中の高分子鎖の一部が、発色しやすい高分子鎖に変化するためと考えられます。従って、高分子鎖の切断とは異なるので、変色が直ちに物性上の劣化にはつながらないと考えられます。

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  軟質ウレタンフォームは、一般に家庭で使用されているどのような薬品に侵されますか?
 
ベンジン・ガソリン・灯油 付着すると少し膨潤しますが、乾燥すれば元に戻ります。
石鹸水・洗剤 普通の使い方では問題ありませんが、長期間浸漬しておくと徐々に
劣化を起こします。中でもトイレ用・タイル用洗剤には、強酸性・
強アルカリ性のものがありますので、使用後は充分に水洗いして
下さい(特に塩素系漂白剤は使用しないで下さい)。
また、一部の漂白剤にも侵されることがあるので御注意下さい。
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  軟質ウレタンフォームの耐熱性、耐寒性はどの程度でしょうか?
  軟質ウレタンフォームの耐熱性、耐寒性は優れており、-20℃〜80℃の範囲で使用可能です。
しかし、ウレタンフォームの種類によって異なりますが、一般的には80℃で連続使用した際に強度が半減する期間は約500日〜700日です。
従って、通常使用においては耐熱性、耐寒性についての問題はありません。
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  軟質ウレタンフォームは、長期間使っていると「ヘタリ」を生じますか?
  軟質ウレタンフォームに荷重をかけた時、厚みが減じる現象を「ヘタリ」といい、この大小は一般にはJIS K 6400-4の圧縮残留ひずみ・繰返し圧縮残留ひずみと言う試験方法で測定します。
ヘタリが小さい事は「圧縮残留ひずみ」が小さく、復元しやすい事を意味しています。
繊維綿や金属ばねに比し ウレタンフォームは低密度の(重量が軽い)割にはヘタリは小さい事が特長ですが、実際に使用する条件は非常に異なりますので、「何年使うと何%の厚みの減少がある」とは一概には言えません。しかし、一般には重い荷重が長期にかかるほど、又、荷重に対してフォーム密度が低いほど、ヘタリが大きくなります。長期にわたり大きな圧縮荷重がかかる場合には相応のヘタリの少ない良質の軟質ウレタンフォームを、品質管理の行き届いたウレタンフォーム工業会会員会社からお求め下さい。
また、改正JIS K 6401ではヘタリにくさをクラス分け( X , V , S , A , L )で分類できるようにしています。このクラス分けは軟質ウレタンフォームのヘタリ性を区別できる尺度となりますのでご活用下さい。
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日本ウレタン工業協会