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軟質ポリウレタンフォーム | クッション用 軟質ポリウレタンフォーム製品の選び方(品質表示、優良ウレタンマーク表示、硬さ・復元率試験法など) |

寝具、インテリア類や家具類には、軟質ポリウレタンフォームが多く使用されていますが、購入に際して何を基準にして選択すればよいでしょうか?

家庭用品品質表示法では50mm厚以上のフォームをマットレスと言い、「品質表示法」で定められた様式の下げ札を製品毎に取り付けるようになっています。購入に際しては、まずこの品質表示札の有無を確認して下さい。

表-7 家庭用品品質表示法に基づく表示様式(タテ:8cm以上×ヨコ:10cm以上)

材料            
構造            
寸法 厚さ × × 長さ  
    ×   ×   ミリメートル
硬さ           ニュートン( かたさ区分 )
復元率           パーセント
外装生地の組成            
使用上の注意            
表示した者の氏名もしくは名称 ・ 住所 ・ 連絡先

この品質表示の硬さの欄には次のような硬さの区分に基づいて数値と文字による表示が記載されているので、これを硬さ選択の基準にするのがよいと思います。

表-8 硬さの区分

硬さ(ニュートン) かたさ 区分
100以上 かため
60〜100 ふつう
60未満 やわらかめ

なお、硬さはマットレスの厚さ等によっても感じ方が異なってきますので購入の際には寝心地等を実際に試されることをお勧めします。

選択のめやす
体重の重い人はかためのものが良いでしょう。 従来から比較的かための綿ふとんやマットレスに慣れている人にとっては、やわらかめのマットレスは身体になじまないでしょう。マットレスの上に綿ふとんを重ねて使用される場合は、綿ふとんの硬さや厚み等によってかなり感じ方が異なってきます。即ち、やわらかめの綿ふとんを併用する場合には、マットレスは少しかための方が快適な寝心地が得られるでしょう。幼児用には厚さが薄めで、かためのマットレスが適当と言えるでしょう。
また、寝具・インテリア類及び家具の製品について、ウレタンフォーム工業会では「優良ウレタンマーク表示制度」を実施しております。 この制度は寝具・インテリア類の製品についてみかけ密度 20±2kg/m3以上、圧縮残留ひずみ 6%以下のフォームを、また家具類の座部クッションについては、みかけ密度 25±2kg/m3以上、 圧縮残留ひずみ 6%以下のフォームをそれぞれ用いることを勧めています。更に、これらのフォームを用いた寝具・インテリア類および家具類等については、所定の手続きを経て「優良ウレタンマーク」が表示できることになっています。購入に際しては、まずこのマークの付いた製品の選定をお勧めします。

優良ウレタンマーク
図1 優良ウレタンマーク