燃焼特性

軟質ポリウレタンフォームの燃焼速度は他材料に比べて速いですか?

材料の燃え易さの判断基準は、従来は材料が燃焼する時の質量減少から燃焼速度を測定する方法が一般的でしたが、現在では材料が燃焼する時に発生する発熱量で判断する様になってきています。 これら質量減少や発熱量の点で言えば、軟質ポリウレタンフォームの総発熱量は、他材料に比べて多いほうではありませんが、発熱速度は構成材料によって違ってきます。

質量減少速度や発熱量の発生速度は、軟質ポリウレタンフォームを表皮材で被う事や、難燃剤の添加で遅くする事が出来ますが、燃焼を止められる訳ではありませんので、着火防止と消火対策の十分な対応が必要です。

米国では、可燃物の燃え広がりの速さをUltra fast(α=0.2kw/S2 ),Fast(0.05), Medium(0. 015), Slow(0.00313)の4つに分類しています。これによると、ソファ等の大型クッション家具はUltra ast,通常の家具はFast, 不燃性の外皮で覆われた物品はMedium あるいはSlowに分けられています。

表1.表13-1  軟質ポリウレタンフォーム製マットレスの燃焼速度)

図13-1 各種収納可燃物の発熱速度 (閉鎖空間)
各種収納可燃物の発熱速度
各種収納可燃物の発熱速度
出典 :出典 日本建築学会大会学術講演概要集 p13-14 8 月2002 年

表13-2

図13-2 Standard Fire Growth Rate Curves.(with some examples of fire test fuels)

表13-3 各種試料の燃焼速度測定結果(フルサイズテスト)

図13-3 Flexible polyurethane foam、他

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